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HDCAM HDW-M2000のシンク入れ方法【生アド・シンク】

うちのポスプロにも新人さんが入って来るようになり、

毎年思っていたのですが、テープのシンク入れとか説明してるサイトってayato@webさんくらいしかみたことがなかったので、

少しでも役に立てばと思い、この記事を書いてみることにしました。

ポスプロによってやり方は違ったりするのであくまで一例として読んでいただければとおもいます。

今回はHDW-M2000でのやり方になります。

D1800やF500シリーズはまた今度。

シンク入れはきちんとした黒、無音、タイムコードをテープに記録する作業です。

だいぶめんどくさいですが、これができるできないで次のステップにあげてもらえるかどうか決まるといっても過言ではないので、とっとと覚えちゃいましょう。 

 

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目次

 

まずはこれを覚えよう

まずはグダグダとやりかたを読むよりもまずはこれを覚えましょう。

【いんたーなるぷりせっとれっくらん】

 

これを複数回暗唱してみてください、シンクを引くときはこの

【インターナルプリセットレックラン】

これをぶつぶつ言いながらやれば少しは早く覚えられるかも?なぜなら自分がそれで覚えたから。

 

さてそれでは魔法の言葉【インターナルプリセットレックラン】を紐解いていきましょう。

 

 

TCG

さて最初の言葉である【インターナル】、これは何かと言うと。

タイムコードをどのように生み出すかということ

ここの設定は3種類

 

  • INT(INTERNAL : 内部)
  • EXT(EXTENAL: 外部)
  • SDI(SDIからEmbeddedで取り込む)

 

生み出すというよりも参照するっていったほうが正しいのか、どこでタイムコード等々を作り出すのかの設定になります。

 

INTは内部的に作り出し、EXTはLTCやVITCを読みにいき、SDIは音画とともに取り込む。

だいたいの使い道としては

 

  • INTはシンクや編集等でのインサート編集時
  • EXTはSD(デジベやベーカム)素材のダビング時
  • SDIはHDCAM等のコピーの時

 

こんな使い分けをしています。

もっと詳しい説明は先輩や取説へGO

 

PR/RGN

ここの項目は3つ

  • LTC(音のTCを読む)
  • VITC(画のTCを読む)
  • PRESET(自分で設定したTCを読む)

ちょっと音のTC等は表現として間違っているのですが、こんなもんだなーってイメージしてもらえるとありがたいです。

時間があるときにでも先輩にLTCを聞かせてください。とかいうといってる意味がわかるかも?

 

RUN

ここの設定は2つ

  • REC(ストップを押すと止まる)
  • FREE(ストップを押しても止まらない)

 

基本的にここはポスプロ業務を行う上ではRECでこていになるとおもいます。

自分は一度もFREEを使ったことがない。

ここのもうちょっと詳しい説明はこちらのサイトがわかりやすいかも

http://nonlinearediting.blog.fc2.com/blog-entry-7.html

 

 

【インターナルプリセットレックラン】とは?

さて、ちょっと時間を取られてしまったので、こちらにまとめると

TCG:INT

PR/RGN:PRESET

RUN:REC

 

この設定にデッキがなっている状態を表しています。

つまり

 

内部的に(INT)自分で作った(PRESET)タイムコードを記録します

 

っていう設定になっているのですね。

もっと詳しく色々みるとところはあるのですが、まずはこの3つを覚えましょう。

 

そこからドロップフレームなのかノンドロップフレームなのか?

Showは何hから?

何分スタート?等々でてきます。

 

 

実践篇

というわけで最後にざっとやりかたの説明を流れで、

 

タイムコードの設定

先ほどもいった【インターナルプリセットレックラン】になっているかの確認。

次にドロップフレームなのかノンドロップフレームなのか?

ここを間違えると全部やり直し‼︎

よく確認

 

 

音を絞ろう

次は音が無音になるように、前にいた会社だと全てアナログにした上に音を絞っていましたが、

今の会社はHD-SDIのまま。

ここは各々の会社のやり方に添いましょう。

Rec絞りましたか?

 

BBの設定

ここも会社によって色々あります。

テープにいれるBB(ブラックバースト信号)を外部からとるか、内部で作るかです。

今の会社は外部から黒をとってくる(内部でやってノイズがのったことがあるため)ので一番左の

VID IN

はSDIになります。

前の会社はこれは内部でジェネレートしたBBをつかっていたのでF1を長押しするとでてくるSGになります。

どちらでの作業になるのかは先輩に確認しましょう。

 

 

タイムコードを決めよう 

上の写真で一番右端にTCGSETとあると思うのですが、PR/RGNの設定をPRESETにした場合

TCGSETで決めた値がタイムコードになります。

なのでTCGSETをポチッと押すと下記の写真のようになるとおもいます。

ここで右上に若干見えるボタンMULTI CONTROLをくりくりすると数字が変わるので指定された数字に変えましょう。

CMの場合は00:58:30:00が多いんではないだろうか?

局納テープは各局に指定されたアドレスがあるのでそれに従う。

でも、だいたいこれは会社の営業がきちんと指示するだろうから大丈夫だと思うけど。

ここで00:58:00:02とかになった場合…それはDFのシンクであってますか?

 

他にも

  • 内部でBBをジェネレートしてる場合はパッチに終端をさしましたか?
  • リニアの部屋にある場合、色の設定はみました?
  • エラーログはみましたか?
  • ユーザービット(UB)は確認しましたか?

 

等々、確認するところはたくさんあります。

会社によって本当にやり方はたくさんあるので、これはやらないでいい、逆にこれはやらなくちゃダメ等々。

きちんと把握してやりましょう。

これを乗り越えればアシスタントの席が待ってますよ‼︎

 

 

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